俺は2度目の転職の時、必須では無いが簿記の知識があった方が良いという事を転職先の会社から事前に言われていた。

https://chusotsu-program.com/biography/black2white/

どうせ勉強するなら何か目標を立てた方がやる気も出るので、日商簿記2級を目指した。

しかし、勉強といえばプログラミングの事しかやっていなかったので、簿記関連の知識は全くなかった。
3級レベルの知識も無いため、仕訳って何?財務諸表って何?といったレベルだ。

そんな俺が、一日12時間勤務のIT企業で働きながら4ヶ月で日商簿記2級に合格する事ができたのだ。

どのように勉強してきたのか、具体的な方法を紹介しよう。

独学で出来るだけお金をかけずに勉強する

そもそもスクールなどに通う時間は取れないので、独学するしか方法はない。

また、あまりお金をかけたくなかったので、最初は無料アプリで勉強する事から始めた。

4ヶ月の間にインストールしたアプリは次のとおり。

スピード仕訳簿記3級&2級 – TAKASHI ISHIGAKI

NEW簿記2級 – TAKASHI ISHIGAKI

パブロフ簿記2級商業簿記lite – yudai yoseda

0〜2週間:無料アプリでひたすら勘定科目を刷り込む

このうち勉強を始めた初期の頃は「スピード仕訳」アプリをひたすらやり込んだ。

アプリのインターフェイスは至ってシンプル。

数ある勘定科目の増加・減少がひたすら表示され、借方・貸方を選びそれぞれ左右にスワイプするだけのものだ。

当然勉強初期の頃は勘定科目を一つも知らなかったので、全く意味が分からなかった。

しかしよく意味も分からないまま、休日はもちろん、入浴中、ちょっとした移動時間など、全ての空き時間を使ってひたすらこのアプリをやり込んだ。

2週間ほどこのアプリを続けていると、ノーミスで数百問を正解する事ができるようになった。

これで基本の勘定科目・仕訳は理解できるようになった。

2〜6週間:商業簿記テキストを熟読

次に本屋で上記2冊のテキストを購入した。

まずは左の商業簿記テキストから始めた。

勉強しなければならない範囲・全体像を掴むために、まずは1時間ほどで全文を流し読み。

全体を把握したところで一章ずつ読み込んだ。

写真ではわかりづらいが、この左のテキストは常時持ち歩き、風呂場などでも読んでいたので4ヶ月の間にかなりボロボロになっている。

とにかく知識ゼロから始めた勉強で、試験までの期間も短かったので、丸1ヶ月程は仕事以外のほぼ全ての時間をこのテキストに費やし、文字どおり熟読した。

6〜10週間:工業簿記の勉強を始める

日商2級は工業簿記も出題範囲に入る。

こちらも基礎はテキストで勉強。

中卒ではあるが数学は割と得意だったので、工業簿記の勉強は楽しかった。

10〜12週間:テキスト付録の問題集をやり込む

各テキストには問題集が付録として付いている。

テキストを読んである程度理解度が深まってきた段階で問題集を解いてみた。

しかし出題されている問題は想像以上に難しく、初めは苦戦した。

間違えた問題は、テキストに戻って該当する章を読み直し、また問題を解く。
これを繰り返しているうちに弱点が少しずつ克服されてきた。

12〜16週間:問題集を追加購入

しばらくするとテキスト付録の問題集では物足りなさを感じてきたので、追加で以下の2冊を買い足した。

こちらの2冊は電子書籍版を購入し、iPadに問題を写し、PCに回答を入力していくといった方法で勉強した。

なお、この時まで俺は電卓を持っていなかったので、電卓アプリを使っていた。

試験の時は電卓を使っての計算となるため、電卓操作に慣れるためにここで初めて電卓を購入した。

ひたすら問題を解いていく中で電卓のブラインドタッチ?も出来るようになっていった。

とにかく間違えた問題は、テキストに戻って該当する章を読み直し、また問題を解く。

これを繰り返していると、4ヶ月と短期間の勉強だったとはいえ、かなり合格に対する自信が深まっていった。

約4ヶ月後の試験で合格

勉強を開始したのが2016年の7月。

試験は同年11月20日に行われた。

試験が終了してからすぐにTwitterで専門家による問題の解説が行われていたので自己採点をする事ができた。

自己採点の結果はギリギリ合格といったところ。

しばらくして発表された公式結果もほぼ自己採点どおりで何とか合格する事ができた。

ちなみにざっくりとした内訳を言うと、工業簿記は全問正解、仕訳がほぼ全滅、財務諸表は1〜2問のミスだった。
仕訳は文章問題となるため、十分な国語力が問われる。

受験前はかなり自信があったのだが、出題が予想以上に難しく、その難しさは商工会議所のオフィシャルページで公開されている合格率13.4%という数字が物語っている。

ともあれ、簿記知識ゼロの中卒男でも短期の勉強で合格する事が出来たのだ。
※プライベートのほとんどを犠牲にしたが。。。

簿記の受験者の中には何度も不合格となっている方もいるかもしれない。
この記事で紹介した俺の勉強方法が、そんな方の参考に少しでもなってくれれば嬉しい。