HTMLでリンクを貼る際に使用するaタグ。

aタグの属性として「target」属性が用意されているが、中でも最もよく使うのが「target=”_blank”」だろう。

<a href="http://example.com/" target="_blank">リンク</a>

target属性に「_blank」を指定すると、別タブでリンクを開くことができる。

今回は普段のコーディングであまり使用することのなかった「target=”_top”」の使用事例について紹介する。

通常のHTMLファイルでの使用例

通常のHTML内で以下のようにリンクを貼っても、target属性を指定しない場合と何ら挙動は変わらない。

<!-- 以下はどちらも同じ挙動 -->

<a href="http://example.com/">リンク</a>

<a href="http://example.com/" target="_top">リンク</a>

iframeで呼び出すHTMLファイルでの使用例

次は、以下のようにiframeタグで別のHTMLファイルを読み込む例を見てみよう。

<iframe src="http://example.com/template.html"></iframe>

template.html内に記載されているaタグにtarget属性が指定されていなかった場合、読み込み元のWebページで該当のリンクをクリックすると、フレーム内のみでページ遷移が起こり、おかしな挙動になってしまう。

ヤフーストアなどのモール系サイトを構築する場合などは、iframeによるテンプレート化を行うケースが多いので注意が必要だ。

この問題に対し「target=”_top”」が役立つ。

<a href="http://example.com/" target="_top">リンク</a>

こうしておけば、読み込んだiframe内のリンクをクリックすると、読み込み元のページがリンク先URLへと遷移され、自然なリンク動作を実現させることができる。