俺は中卒でありながら、以前書いた記事のとおり希望のIT企業に無事転職することができた。
今回は転職先での初出社の日の出来事を紹介しよう。
コンテンツ
午前9:45 会社に到着
始業時間は午前10時だが、初出社だったため少し早めに会社へ着いた。
事務所に入ると、一人のプログラマーが黙々とキーボードを叩いていた。
他の社員はまだ誰も来ていない。
そのプログラマー(Hさん)に挨拶を交わすと、愛想よく対応してくれた。
そして皆来るまで席に着くよう指示される。
デスク上には何も置かれていない。
足元にPC本体、モニターなどの段ボールが未開梱の状態で雑多に置かれていただけだ。
午前10:00 全社員が集まる
当時の社員数は社長を含めて6名。
この日入社する俺と、同期の女性社員(Yさん)を含め全8名だった。
始業開始時間が近づくにつれ、ぞろぞろと社員が集まっていった。
一人ひとりに「本日から入社いたしました●●です。よろしくお願いします!」と挨拶を述べたが、中にはこちらを向くこともなくボソっと「よろしく」と呟くような社員もいた。
「あぁ、こんな奴もいるのか。。。しんどいな」と思った。
社長が到着したのは10時を少し回った頃だったが、それまでの間、他の社員は黙々と作業を始め、俺と同期のYさんだけがポツンと座らされていた。
社内の空気はピリピリしており居心地が悪く、「マズい、これがいわゆるブラック企業ってやつか」と思った。
午前10:10 朝礼~PC開封・セットアップ
社長が到着すると朝礼が始まった。
新入社員の俺とYさんが一言ずつ挨拶を述べるといった定番のスタイルだ。
それから各社員からの自己紹介があり、朝礼は終了。
その後、俺とYさんには各自PCをセットアップするよう命じられた。
環境はWindows8でデュアルモニター。
俺は個人で何度もPCのセットアップは経験していたが、Yさんは恐らく経験が無かったのだろう。かなり戸惑っていた。
PCを起動するところまで終えると、業務で使う次の環境を用意するよう命じられた。
- Chatwork(チャットツール)の登録
- Backlog(タスク管理ツール)の登録
- エディタ(SublimeText3)
- Adobe(Illustrator、Photoshop、Fireworks)
これまでITとはほぼ無縁の職場で働いてきたので、チャットなどの目新しいツールに心が躍った。
午前11:30 ランチ休憩
一段落がついたところで社長にランチに誘われた。
その時のメンバーは社長、社員3名、俺とYさんの5名だった。
この時のメンバーは業務時間中のピリピリとした雰囲気から一変し、フレンドリーな態度で俺たちに接してくれた。
正直、ほとんどの社員の第一印象が悪かったので、少し救われた気がした。
午後1:00 初めて与えられた仕事
前職では俺がホームページの管理・更新を行っていたのだが、Web担当が不在になったこともあり、ありがたいことに転職後の会社にサイトの更新業務を委託してくれた。
もちろんサイト内の構成なども俺が熟知しているので、最初はそのサイトの更新業務・先輩社員への引き継ぎを行った。
少し前まで同じ職場で働いていた上司と、数日後には転職先でもチャットをとおしてコミュニケーションを取りあうという不思議な状況のなか、この日の作業を行った。
午後5:00 社長直々の授業開始
夕方になると俺とYさんは別室に呼ばれ、社長から業務やWebに関する基本知識を教え込まれた。
電話連絡、メール、チャットの使い分けなどのコミュニケーションの取り方、電話応対、SEOや検索エンジンの仕組みのことなどの説明を受けた。
午後6:30 業務終了・帰宅
授業が終わると「初日だから」という理由で、定時の午後7時を待たずして帰宅が許された。
こうして何とか初出社の日を終えることができた。
初出社というのは何度も経験できるものではないが、程よい緊張感や新しい学びを得られる点では楽しくて、くせになりそうだ。
最初に感じた、会社へのマイナスイメージも時間が経つにつれ徐々に回復し、帰る頃にはすでに明日の業務が楽しみになっていた。
機会があればその後の「はじめて働くIT企業」についても詳しく記事を書いていこうと思う。