俺は26歳の時に業界未経験で転職したIT企業に丸2年勤めた。

今回はその2年の間に業務に携わる中で、実際に身に付いたスキルを紹介する。

入社後3ヶ月の研修期間で任された業務については前の記事を見てくれ。

フロントエンド技術(HTML・CSS・Javascript)

Web制作を行う上で、フロントエンドの技術は必須となる。

会社によってはHTML/CSSを扱う人間と、Javascriptを扱う人間で分業体制をとるところもあるようだが、社員数も少なかったため一人の人間がJavascriptも同時に扱う機会が多かった。

主にユーザーの入力フォームの実装で使う機会が多かったように記憶している。

元はWebデザイナー枠として入社したのだが、プログラミングの方が好きだったので、フロントエンド技術は特に苦もなく習得できた。

バックエンド技術(PHP・Linux)

プログラミングの方に適性があることを社長が見抜いてくれたのだろう。
入社2年目あたりから、PHPやLinuxを扱う機会が増えた。

Linuxに関しては元々やる気はなかったのだが、サーバー保守を担当していた社員が辞めることになったので、残った社員で急きょ勉強して業務を引き継ぐ形になった。

その時に勉強した書籍がこれだ。

15時間でわかるCentOS集中講座

実際の業務ではサーバーホスティングをやっていたので、CentOSにLAMP環境を構築したり、サイトの移転をしたりといったものが主な作業だったが、この本を一冊読めば十分に事足りた。

書籍の内容は、VirtualBox + Vagrant環境にCentOS7をインストールし、鍵認証、ファイアウォールの設定、LAMP、WordPressの構築など、Webサーバーの構築における一通りの技術・知識を学ぶ事ができた。

同様の内容は以下の記事でも紹介しているので興味があれば見てくれ。

CMSの実装

働いていた会社はMovableTypeに特化していたので、入社1年目はほとんどのサイトでMovableTypeの実装を手がけた。

CMSといえばWordPressが圧倒的にメジャーではあるが、比較的大きな企業などではMovableTypeが採用される事も多かった。

そのため大きな案件依頼が来ることもしばしばあった。

しばらくするとWordPress案件も舞い込んでくるようになった。

MovableTypeに特化した社内では、WordPressのテーマ開発を行える人間がほぼいなかったので、PHPを書ける俺が自然と担当する事が多かった。

SEO・マーケティング

SEOについてはブラックボックス化されている領域なので、正しい知識が身に付いているのかは正直わからない。

だが、インデックスの整理やURLの正規化、被リンク、Cクラス分散など、基本的な事は一通り学ぶことができた。

マーケティングについては、いわゆるディレクション業務も受け持っていたので、担当する顧客への提案資料作成などを行う上で、市場分析やアクセス解析などの力は勝手に身に付いていった。

少しばかりのデザイン能力

デザイン業務と、フロントエンド業務は完全に分業化されていたので、一から顧客のサイトのデザインを作成するといった事はなかった。

実際担当したデザイン業務は、せいぜいバナー作成程度のものだ。

しかしフロントエンドを担当する際に、デザイナーから渡される質の高いデザインを見る事が重要なスキルアップの要素となった。

デザインは細部に宿ると言われるが、細かな余白のピクセル数や、テキストのサイズ、要素の配置、色など、細かいデザイン技術を見ることで自然とデザインを見る目が養われた。

まとめ

2年間と短い期間ではあったが、勤めた会社では様々なことを経験させてもらった。

一日平均12時間勤務、時には明け方まで作業をすることもあったり、土日のプライベートの時間を使ったりと、とにかく必死に勉強してきた。

だが自分で努力したという感覚は全くなく、ただITの仕事に関われるのが楽しかった。

IT業界から転職した今もこうして好きでブログを始めることになったが、どうやら俺は心底「技術」を学ぶ事が好きなのだろう。