18歳で囲碁棋士への道を諦めた。
この先どうしようか。
世のほとんどの18歳は高校を卒業し、大学進学または就職と、これからも明るい未来が待っているだろう。
だが俺は”中卒”だ。
当然いきなり大学など行けるわけがない。
学歴もないので大した就職先もないだろう。
しかし運良く、囲碁修行時代に目をかけてもらった棋士に、囲碁インストラクターとしてのあらゆる仕事を振ってもらった。
教室での指導や月刊誌の執筆など、なんとか収入を得て、仕送りに頼らず生活することができるようになった。
ただ、当然個人で受けている仕事なので、安定して仕事を受け続けられるという保証もなく、漠然とした不安は常につきまとっていた。
そんなある日、教室指導でアルバイトをしていると、ある棋士に関西の某囲碁団体で働かないかと声をかけてもらった。
即答で入社の意思を告げ、19歳で契約社員として入社、1年後の20歳で正社員採用された。
これが俺の初めての就職だ。
主な業務内容は、棋士130名のマネジメント。
入社直後の年収は約200万円程。
少ない収入ではあったが、このときは職に就けただけでも幸せで特に不満も無かった。
いざ業務が始まると、小学生の頃から実家のPCを触っていたので多少のPC作業はできるが、社会経験も全くなかったので最初の頃は苦労した。
次第に何も能力の無い自分が腹立たしくなり、とりあえず業務で最もよく使うアプリケーションであるExcelを極めようと思った。
中卒の俺が通常のセル関数を学んだところで何の希少価値もないので、一つハードルを上げてVBAプログラミングを学んだ。
初めてプログラミングに触れたのがこの時で22歳だった。
数冊の書籍を読了すると、すでに簡単なアプリケーション構築、ルーティン作業の自動化などのプログラムは書けるようになった。
すると今度はプログラミングを職にしたいと思うようになった。
目次
- 熊本で過ごした平凡な15年
- 囲碁との出会い
- 大阪での囲碁修行
- 中卒男のはじめての就職 ←この記事
- 転職に向けて
- 転職活動を始める
- Web制作会社での2年間
- 2度目の転職 ブラック企業からホワイト企業へ
- 新会社の立ち上げから2年で年商1億円達成