28歳でホワイト企業へ転職した。

3ヶ月の営業研修が終わると、グループ新会社の立ち上げ準備が始まった。

法人登記のための手続きを進めながら、ECサイトの構築を3ヶ月かけて行なった。

そして4月に新会社での営業活動が始まった。

前の会社では受託で様々なサイトを制作してきたが、納品したら手元を離れ、自分でサイトを運用することは無かった。

しかし今回は立ち上げたサイトを元に収益を上げていかなければいけない。

資本金を元に、自分の給料を払いながら収益を残さなければいけないのだ。

集客は主にリスティング広告。

サイトのデザイン、コーディング、バックエンドの構築から広告運用、その他営業業務まで、自社で完結させるというグループの方針だったため、立ち上げからの経験は非常に俺の経験値を高めてくれた。

初月度の売上は15万円程度だった。

この中で仕入が75%、広告費が10万円、俺の給料やその他販売管理費がかかっているので、当然初月は大赤字だ。

半年ほど経つと軌道に乗り、損益分岐点も越え、初年度の決算を向かえた時点で年間の売上は5,000万円を達成。
自分の給料を払いながら純利益も若干残った。

2期目に入ると昇給が行われ、29歳の俺の年収は400万円を超えた。

また、1年前から彼女と同棲をしていたのだが、新会社を立ち上げたばかりで、この先どうなるか分からない不安定な状態だったので待たせてしまったが、このタイミングで結婚。

そして更に1年後、2期目の決算が終わった時点で会社の年商は約1億2千万円に上がった。

この時点で俺は30歳。
個人的な副業も含め、年収は500万円を超えた。

中学の頃に抱いた夢を叶えられず、学歴も無く途方にくれていた10年前の俺は、ようやく人並みの収入を得て、家庭も持ち、今幸せな生活を送ることができている。
そう、若い時に好きなことをやって、仮に失敗しても、その後のリカバリー次第でなんとでもなるのだ。

社会人になってからの10年間を振り返ると、おそらく一般的な社会人よりも多くの時間を勉強に充ててきたと思う。
常に勉強をしていないと将来が不安になる、というのは囲碁修行時代に強く植えつけられた心だろう。

今は安定した職に就いているが、当然この会社も5年後、10年後、どうなっているか分からない。
「組織の力」に依存してしまうと、いざという時にその力は個を助けてくれない。
常に「個の力」を磨かなければいけないのだ。

このブログは「個の力」を磨く、アウトプットのツールとしてこれから活用していく。

学歴の無い中で、どうやって技術を学んできたか。
俺と同じように学歴をコンプレックスとしている方の参考になれば嬉しい。

目次

  1. 熊本で過ごした平凡な15年
  2. 囲碁との出会い
  3. 大阪での囲碁修行
  4. 中卒男のはじめての就職
  5. 転職に向けて
  6. 転職活動を始める
  7. Web制作会社での2年間
  8. 2度目の転職 ブラック企業からホワイト企業へ
  9. 新会社の立ち上げから2年で年商1億円達成 ←この記事