念願のWeb制作会社へ転職し、公私ともに満足していた俺が何故たったの2年で転職してしまったのかを振り返ろう。

2年働いたT社での初任給は16万円だったが、月単位での評価制度で2年後には22万円程度まで上がっていた。
単純計算、年収で言うと264万円だ。

給料は上がったとはいえ年収はまだ200万円台。
前職の時に貯まった貯金を少しずつ食いつぶしていっているという状況で、将来に対し不安を抱えていた。

そんなある日、プライベートで付き合いのある経営者の方に声を掛けられる。

その方は物流機器をECサイトで販売する事業を行なっており、グループ会社の立ち上げを計画しているのでやってみないか、といった内容だった。

その時は業務の詳細を聞くわけでもなく概要のみを聞いただけで、特に明確な返事をすることは無かったのだが、その翌日にFacebookで同内容の人材募集を行なっていた。

この時の雇用条件を比べると下記のとおり。

  月給 実働時間 時給換算
22万円 11時間/日 × 20営業日 1,000円
28万円 8時間/日 × 20営業日 1,750円

単価も大幅に上がり、さらに社長からの出資で、自分一人で会社の立ち上げから運用までを行えるという楽しみも強かったため、Facebookのメッセンジャーを通し、すぐに入社の意思を伝えた。

この時俺は27歳で、転職後1年半が経過したところだ。

それから間もなく、在職中の会社の社長に転職の意思を打ち明けた。
あまりに急だったせいか、俺の目から見ても社長はかなり動揺していた。

その後1時間ほど二人きりで話し、社長は快く転職を認めてくれた。

転職先の社長も、今の会社に迷惑をかけないよう配慮してくれて、入社は半年後に決まった。

T社で転職の意志を告げた後も、半年後に会社を去る俺に対し、社長は変わらず接してくれた。
むしろ、広告運用や自社ツールの開発など、新しい仕事もどんどん回してくれ、次の職場でも活きるような経験を色々とさせてくれた。
社員として働いた1年半、そして会社を辞めると告げた後の半年間、俺を育ててくれた社長にはとても感謝している。

ちなみにこの社長とは、転職後の今現在も連絡を取り合い定期的に会っている。
同時期にお互い結婚もしており、今では家族ぐるみでの友達付き合いをしている。

半年後、俺は会社を去り、新しい会社へと転職した。

次の会社では、まず商品知識の勉強、顧客対応などの研修を3ヶ月ほど行なった。

この会社は典型的なホワイト企業で、残業代はもちろん支給されるし、終業時間になればほとんどの社員が帰宅する。
初出社の日も、PCがセットアップされた状態で俺を待ってくれていた。
そして何より、日が暮れる前に会社を出ることができるのだ。

こうして、俺はブラック企業からホワイト企業へ転職することができ、年収も130%程UPした。

目次

  1. 熊本で過ごした平凡な15年
  2. 囲碁との出会い
  3. 大阪での囲碁修行
  4. 中卒男のはじめての就職
  5. 転職に向けて
  6. 転職活動を始める
  7. Web制作会社での2年間
  8. 2度目の転職 ブラック企業からホワイト企業へ ←この記事
  9. 新会社の立ち上げから2年で年商1億円達成