前回の記事で紹介したデモを参考に、Forgeを利用しブラウザ上に3Dモデルを表示させる手順を紹介しよう。
このチュートリアルに必要な環境
- Autodesk Forgeアカウント
- Herokuアカウント
- Node.js
- Git
このうち、Forgeアカウントの取得手順について本記事で紹介する。
Herokuのアカウントを持っていない場合は、この記事を参考にアカウントを用意しよう。
Node.js、Gitの実行環境は各自準備してくれ。
Forgeアカウントの作成
Forgeのオフィシャルサイトへアクセスする。
「TRY FORGE」ボタンをクリックし、まずはアカウントを作成してくれ。
ログインして以下のような画面が表示されればOKだ。
Forgeの課金対象
2019年5月29日現在、Forgeには1年間の無料トライアル期間がある。
無料トライアルは、アカウント作成後1年間が経過するか、API利用に応じて消費されるクラウドクレジット(CC)を100CC消費すると終了する。
以後、利用に応じてCCを購入する必要がある。
さて、このCCについて説明しておこう。
ForgeはWebブラウザへの表示処理を行うViewerのほか、各種APIを取り揃えている。
今回のデモで利用するAPIは「Viewer」のほか、データをアップロードする「Data Management API」、データ形式変換の「Model Derivative API」の3つのAPI。
このうち「Model Derivative API」がCC消費の対象となる。
消費CCは変換前のファイル形式によって異なり、それぞれ下記のとおりとなっている.
消費CC | 対象ファイル | |
コンプレックスジョブ | 1.5 | Revit RVT Navisworks NWD |
シンプルジョブ | 0.2 | RVT、NWD以外のファイル |
多くの3Dファイルは「シンプルジョブ」に該当するので、トライアル期間中は500ファイルの変換が可能という事だ。
なお、トライアル終了後は1CC = 1USドル(税抜き約160円)を支払う必要があるが、APIの多機能さを考えると安いものだと言えよう。
次回記事ではサンプルで使用する3Dモデルファイルの入手方法について説明しよう。