双子の誕生から2ヶ月が経過し、妻が再度実家に帰ることになった。
今思えばこの時が一番辛い時期だったと思う。
夜は毎日2〜3回、お腹を空かせて起きる息子たち。
双子なので起きるタイミングがずれると、5回以上もミルクやりに起きる日もあった。
細切れの睡眠で、日中寝る暇もない生活を続けていれば、体調を崩すのは至極当然のことだろう。
妻と息子たちが実家に帰ると、寂しくもありながら正直少しホッとした気持ちもあった。
妻ほどではないにしろ、俺も睡眠不足で仕事にも影響が出るほどであったからだ。
妻の実家は、家から片道1時間ほどのところにあるところだ。
仕事終わりに往復するのはスケジュール的に難しいので、毎週末会いに行った。
実家では妻の両親にサポートしてもらい、妻の精神状態もすぐに落ち着いた。
息子たちは相変わらずよく泣く。
通ううちに少しずつ大きくなっていくのが分かったが、生後3ヶ月が経過した頃に大きく変わったことがある。
笑うようになったのだ。
これまでは目の焦点も合わず、泣いていてもいなくても、何を考えているか分からなかったのだが、ようやく人の顔を認識できるようになったようで、喋りかけたり、ほっぺたをつついたりすると、ニコッと笑うようになったのだ。
双子の育児は想像を絶する大変さだったが、この頃からようやく子育ての楽しさが分かってきた気がする。