以前書いた下記の記事のとおり、俺は就職活動を一切せずに就職することができた。
そんな俺が26歳のとき、長年携わってきた囲碁業界を離れようと決め、転職活動を行い、初めて企業へ面接へ行った時の話をしよう。
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書類選考で落ち続ける中、一次面接の案内がきた
当時、俺は自分が働く業界に絶望を感じていたため、IT業界への転職を志し、手当たり次第に学歴不問の企業へ応募をしていた。
だが、応募することはできても、業界未経験かつ中卒ということもあり、書類選考で落とされることがほとんどだった。
そんな中、とある企業から一次面接への案内の連絡が届いた。
その会社は自社で工場を持ち、スマホケースなどのOEMを行う会社で、募集職種は「自社サイトの管理」というものであった。
すでに出来上がっているサイトをそのまま引き継ぎ、ちょこちょこ更新するというもので、今考えるとその業務にそこまで魅力を感じていなかったのだが、とにかくIT関連の仕事に就きたい一心で面接に向かった。
社長と 1 vs 1 の面接
平日は仕事があるので面接は土日で調整してもらった。
その会社は駅からバスで行かなければならないほどの悪立地で、当時よく乗っていた折り畳み自転車の「ブロンプトン」を電車に持ち込み、駅から会社まで自転車で向かった。
会社に着くと、中老の社長が迎え出てくれた。
軽く挨拶を交わすと事務所内に招じ入れられ、休日で誰もいない会社での1vs1の面接が始まった。
俺はこの日が人生初めての面接だった。
しかし何故かこれといった緊張は無く、会社についてどんな説明があるのか、これからどんな質問がされるのか、この後のやり取りが楽しみで仕方なかった。
もともとテンプレどおりの答えなどは個人的に嫌いなので、質問に対する回答の事前準備や、シミュレーションなどは一切やってこなかった。
行き当たりばったりだが、聞かれた事には素直に答えようという事だけを意識していた。
初めての面接で聞かれたこと
略歴
学歴が中卒なのでその後何をしていたのか、一番気になるところだろう。
ありのままを話した。
特異な経歴を持っているので、この話題に関してはかなり盛り上がったことを覚えている。
なぜうちの会社に応募をしてくれたのか
正直に言うと「今より金銭的条件が良く、IT担当と名乗れるから」だ。
さすがに正直な俺もこんなことを面接で言う勇気もなく、とっさの判断で「御社のスマホケースという製品に魅力を…」など、出まかせをベラベラと喋った。
心にも思ってないことが伝わったのだろう。
略歴の話で盛り上がった熱が一気にクールダウンしたのを覚えている。
Web制作についての実績
この時、職場のサイトをリニューアル、運営を行っていたのでサイトを見せた。
IT業界未経験ではあるが、自分なりに勉強し作ったサイトだったので、ここぞとばかりに必死にアピールしてみせた。
IT業界での面接の場合、必ずと言っていいほど実績を見せるシチュエーションがあるので、こちらの記事にも書いたとおり、何かしらの作品を用意しておくことをオススメする。
会社案内
ひととおりの面接が終わると、最後に会社案内として事務所や工場内を紹介してくださった。
当時、俺の職場は事務所がB1Fにあり、日当たり皆無で空気の入れ替えもろくにできない劣悪な環境だったので、目に映る全ての環境が羨ましく思えた。
ひととおりの紹介が終わると、そのまま事務所を出て別れることになった。
初めての面接の結果
数日後、お断りのメールが届いた。
落ちはしたものの、面接の一通りの流れを体感できたので、今後の面接の大きな自信にもなった。
また、新鮮な他社の環境を目の当たりにし、転職への思いをさらに強めるきっかけにもなった。
この時ひとつ反省したのは、せめて応募理由だけは筋立てて考えておいた方が良いということだ。