ここでは中卒の俺がどうやってWeb業界へ転職したのか、具体的な勉強方法などを交えて紹介しよう。
大まかな流れについては以下の記事でも簡単に紹介しているので、こちらも読んでおいてほしい。
コンテンツ
HTML・CSSの勉強方法
Web系の会社で、まず必須となるスキルは「HTML・CSS」だろう。
これができなければお話にならない。
求人サイトでは「未経験可」と謳っている会社も多数あるが、これはあくまで「業界未経験」という意味で、これを「何の知識も無くてもOK」と甘く解釈するようではダメだ。
仮に知識ゼロで入社できたとして、面接を担当した人事はOKでも、一緒に働く社員の中には当然NGの先輩もいる。
さらに同期入社が複数名いるようなら、入社時の評価は非常に重要な要素となる。
入社前こそが同期のライバルに差をつけるためのチャンスで「入社してから頑張ります」では甘いのだ。
ちなみに以前の会社で後から入社してきた女性プログラマー(Javaなどが専門)はWeb未経験ではあったが、内定をもらって入社までの約1週間でPHP・WordPressなどの書籍を10冊以上読み漁り完全にマスターして入社した。
さて、ここからは知識ゼロの俺がどうやってHTML・CSSを勉強したのかを紹介しよう。
書籍のサンプルコードをひたすら写経
今はProgateなどの勉強サイトがあるので、最初はそちらで勉強しても良いのだが、一冊入門用の書籍を購入しておくのもオススメだ。
俺の場合は一冊の書籍を購入し、どこへ行くにもその本とノートPCを持ち歩いていた。
今すぐ使えるかんたん ホームページHTML&CSS入門 [改訂2版]
Progateなどのオンライン学習サイトは便利な半面、レンタルサーバーの利用やFTPでのファイル転送など、実際の現場で必要となる知識を扱っていないことが多い。
書籍ではこういったところまで網羅されているので、一冊持っておくと良いだろう。
当時は9:30~17:30までの職場で働いていたので、出勤前や仕事終わりにカフェに立ち寄りノートPCを広げ、ひたすら本に載っているコードを繰り返し写経していた。
プログラミングを学ぶ場合、必ず手を動かすことが重要だ。
実際に手を動かすことで、HTMLタグを体(指)で覚え、通常の仕事であまり使うことのなかった「”」や「<>」などの記号を自然とタイプできるようになる。
経験が無いと細かい話のように思えるが、これは非常に重要な「技術」である。
実際にサイトを作ってみる(WordPress非推奨)
基本のコードを理解したら、次はなるべく早い段階で実践に移ったほうが良い。
ただしこの時、いきなりWordPressでサイトを作るのはやめてくれ。
WordPressは確かに便利で、すばやく多機能なサイトを作ることができるが、Web初心者が学ぶべきものを与えてくれない。
HTMLを自分で書くことに意味があるのだ。
最初はデザインなどは気にせず、それっぽいWebページを作ることから始める。
HTMLで各要素を構成し、CSSで装飾する。
この基本の流れをまずは実践しよう。
次に作ったWebページをインターネット上に公開する。
この時、できれば独自ドメインを取り、レンタルサーバーを契約しよう。
手順は下記の記事でも取り上げている。
サーバーを契約したらFTPで作ったWebページを転送し、自分のサイトを公開する。
初めて自分のサイトを公開した時は、何ものにも代えがたい喜びを感じることができる。
資格を取得する
Webクリエイター能力認定試験というものがある。
俺の場合、転職に有利かもしれないと思い、書籍を買って資格の勉強もしてみた。
今考えると資格の有無は特に転職に影響はなかったが、具体的な目標があると勉強も捗る。
また、難易度もそこまで難しくないので、ゲーム感覚で受験してみると良いだろう。
多数のサイトを触り経験を積む
俺の場合は、職場のWeb担当を志願したり、知り合いの整骨院のWebサイトを作らせてもらったり、IT関連の個人事業を営む友人に簡単な仕事を回してもらったりと、とにかく実践経験を積んだ。
この時、対価をもらうのも良いが、寸志程度の対価でもどんどん仕事を受けよう。
とにかく経験を積むことに主眼を置くのだ。
まとめ
以上4つの勉強法を紹介したがいかがだっただろうか。
俺は転職活動を始める前に、ここで紹介した勉強法を実践してきたが、転職後この経験はかなり優位に働いた。
いずれの勉強法でも共通して言えるのが楽しみながらやること。
言っちゃ悪いが、職場のWeb担当を志願した時もゲーム感覚でやっていた。
だが、この感覚は継続して勉強をする上で大切な感覚なので、ぜひエンジョイしながらHTMLをマスターしてくれ。