今回は、サイバー犯罪を狙うクラッキングに対して効果的な3つの対策についてまとめよう。

ファイアウォール

ファイアウォールはインターネットからの不正侵入を防ぐための仕組みで、中でも最も基本的なパケットフィルタリングという機能は、許可されたIPアドレスやポート番号宛のパケットだけを通過させ、許可されていないパケットの侵入を防ぐことができる。

代表的なポート番号

どのアプリケーションのデータかを識別する番号で、代表的なポート番号には次のようなものがある。

ポート番号プロトコル
20FTP
22SSH
25SMTP
80HTTP
443HTTPS

URLフィルタリング

閲覧させたくないWebサイトを制限することで、専用のソフトを利用する方法と、ファイアウォール製品を利用する方法がある。

ポートスキャナ

ネットワーク内のどのポート番号が利用可能かを調べるツールのことで、不要なサービスが稼働していないかを確認するために使われる。

プロキシサーバー

社内のコンピューターがインターネットにアクセスする時に、通信を中継するサーバーで、アプリケーションゲートウェイとも呼ばれる。

LAN内の各マシンのIPアドレスを隠匿し、攻撃の対象となる危険性を減少させたり、閲覧させたくないWebサイトへのアクセスを規制したりすることもできる。

DMZ(DeMilitarized Zone)

社内ネットワークとインターネットなどの外部ネットワークの間に設置するネットワーク領域で、非武装地帯とも呼ばれる。

インターネットからDMZに設置したWebサーバーやメールサーバー、プロキシサーバーへのアクセスは許可するが、DMZを経由して社内ネットワークへアクセスすることは許可しない。