Dockerfileというファイルを用意し、docker buildコマンドを実行することでオリジナルのDockerイメージを作成することができる。
DockerfileにはベースとなるDockerイメージの指定や、必要なパッケージのインストールなどが記述されるので、あとでDockerfileを見ればどんなサーバーが作成されたのか?このツールのバージョンは何なのか?といったことが分かるようになる。
今回はDockerfileに記述するコマンドの中で、まず始めに書かれるFROMコマンドと、Dockerfileからイメージを作成するdocker buildコマンドについて詳しく取り上げていく。
FROMコマンド
FROMコマンドではベースとなるDockerイメージを指定する。
書き方は以下のようにイメージ名、タグ名と続けて書き、タグ名を省略した場合はlatestのタグ名として処理される。
FROM イメージ名:タグ名
今回はサンプルとして以下のDockerfileを用意した。
FROM ubuntu:latest
RUN echo hoge
RUN echo fuga
buildコマンドでイメージを作成
次にbuildコマンドでDockerファイルからイメージを作成する。
まずcdコマンドでDockerfileと同じディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行する。
docker build -t build:from_test .
「-t」オプションは、作成されるイメージの名前とタグ名を指定するオプションで、最後の「.」(ピリオド)はDockerfileの場所を示す。
今回はDockerfileと同じ階層なので「.」となる。
コマンドを実行後、作成されたイメージを確認してみよう。
docker images
イメージ一覧に作成したbuildイメージが表示されていれば成功だ。