2019年5月に開設した当ブログ。
とりあえず日々勉強したことの情報発信用として作ったブログだったので、サーバーについては特に何も考えず、安価で使用経験の多い「さくらのレンタルサーバ スタンダード 」を契約した。
月額524円(税込)で無料SSLにも対応しており、小規模サイトの運営や、これからブログを始める人にとっては何の問題もないレンタルサーバーだ。
ところがここ最近、当ブログの毎日投稿を続けてきた結果、総記事数も1000記事近くになると、WordPress管理画面の動作や、ページの表示速度が体感で分かるほど遅くなってきた。
コンテンツ
WordPressの速度改善対策をおこなってみたが…
WordPressを高速化する手段はいくつか考えられる。
使用していないプラグインを停止・削除したり、キャッシュプラグイン(WP Super Cache)、画像ファイルの軽量化プラグイン(WebP Converter for Media)を使ったりと、あらゆる速度改善対策をおこなってきたが、大きな改善にはいたらなかった。
そこで、次に採った施策が今回のサーバー移転だ。
エックスサーバーへ移転
移転先のサーバーは、レンタルサーバー エックスサーバー とConoHa WING の2択で悩んだ。
どちらのサーバーも、月額524円のさくらのレンタルサーバ スタンダード より割高だがスペックが良いと評判だ。
初期費用 | 月額 | 年間コスト計 | |
エックスサーバー スタンダード | 3,300円 | 1,100円 | 16,500円 |
ConoHa WING ベーシック | 3,300円 | 1,320円 | 19,140円 |
なお、2022年1月15日現在、どちらのサーバーもキャンペーン価格で月額が以下のとおり安くなっている。
初期費用 | 月額 | 年間コスト計 | |
エックスサーバー スタンダード | 3,300円 | 880円 | 13,860円 |
ConoHa WING ベーシック | 3,300円 | 911円 | 14,232円 |
コストに関しては上記の通り、それほど大きな差はない。
各サーバーの機能ページを見て比較したところ、サーバーのスペックに関しても大差ない。
そんな中、今回契約したのがレンタルサーバー エックスサーバー だ。
エックスサーバーを選んだ理由
それではなぜエックスサーバーを選んだのか。
それはサーバーホスティング会社としての歴史にある。
エックスサーバーは、2003年7月に共有レンタルサーバーサービスを開始した老舗のホスティング会社であり、ここまで約20年もの間、大きな障害を発生させることなく安定して運営してきた実績がある。
対して、ConoHa WINGは2018年9月に運営を開始したサーバーで、まだ3年ほどの運営実績しかないので、サーバーの安定性はまだ未知数なところがある。
現在、総記事数が1000記事近くになり、月間PV数も6万PVを超えるまでの規模になっているので、万がいちサーバートラブルに見舞われた際のダメージは非常に大きい。
そこで今回は、サーバー安定性において確かな実績のあるレンタルサーバー エックスサーバー を選択した。
サーバー移転作業
さくらのレンタルサーバーから、エックスサーバーへの移転作業は次の手順でおこなった。
- 新サーバーでドメイン設定の追加
- 旧サーバーからサイトデータ一式をFTPでダウンロード
- 旧サーバーからMySQLデータベースをエクスポート
- 新サーバーへサイトデータ一式をFTPでアップロード
- 新サーバーへMySQLデータベースをインポート
- 新サーバーの無料SSL設定(DNS認証)
- DNSでAレコードの参照先を新サーバーへ変更
エックスサーバーでは、稼働中のサイトがSSL対応のサイトであっても事前にDNS認証(手順6)をおこなうことにより、移転時におけるダウンタイムを無くすことができる。
サイトデータはかなり巨大化していたので、ダウンロード・アップロードに時間がかかったが、実作業としては30分〜1時間程度で終わった。
エックスサーバーに移転して表示速度は5分の1に!
サーバー移転が完了して、ページの表示速度を新旧サーバーで検証してみた。
ベンチマークの対象となるのは以下のページ。
DOMコンテンツの読み込み完了までの時間(DOMContentLoaded)の計測結果が次のとおり。
さくら | エックスサーバー | 改善率 | |
1 | 4.46 | 0.96 | 0.22 |
2 | 4.61 | 1.19 | 0.26 |
3 | 5.57 | 1.10 | 0.20 |
4 | 6.15 | 1.33 | 0.22 |
5 | 6.05 | 1.13 | 0.19 |
平均 | 5.37 | 1.14 | 0.21 |
それぞれ5回ずつ計測し平均を取ると改善率は約20%と、表示速度を5分の1にまで短縮することができた。
まとめ
サーバー移転を実施してからまだ1週間にも満たないが、ブログ投稿時の動作もサクサク動くようになり、作業効率も大幅に改善されたことを実感している。
なお、表示速度が5分の1にまで速くなったことにより、検索順位や直帰率にどの程度影響があるのかは、結果が分かるまでもう少し時間が必要だ。
最後に、サーバー選定について自身の経験を元にまとめると、WordPressでブログ運営をこれから始めようとする方は月額費用の安い「さくらのレンタルサーバ スタンダード 」がおすすめ。
また、ブログの規模が大きくなって少しでも動作に重さを感じたら、すぐに「レンタルサーバー エックスサーバー 」などの高速サーバーに移転することをおすすめする。
1000記事近くになるまで、表示速度について特に気にせず放置してきたが、今考えるともっと早くにサーバー移転をおこなうべきだったと反省している。
ともあれ、ページの表示速度が爆速になったことで、今後検索順位やPV数にどの程度影響が現れるか非常に楽しみである。
また結果が出てきたら、当ブログであらためて報告しようと思う。