前回の記事ではVirtualBoxとVagrantでCentOS7環境を整えるところまで紹介したが、今回はCentOS7にLAMP環境(Webサーバ)を構築し、テストページをブラウザで表示させるところまで行う。
前回の記事で紹介したとおりCentOS7の環境はできているものとして話を進めていく。
コンテンツ
Vagrant起動
まず起動前に少し設定情報の変更を行う。
Vagrantの初期化を終えていれば、プロジェクトディレクトリ内にVagrantfileというファイルがあるはずだ。
ファイル内の下記コードがデフォルトでコメントアウトされているので「#」を削除し解除しておく。
config.vm.network "private_network", ip: "192.168.33.10"
次にVirtualBoxの設定を確認する。
アダプター2が「ホストオンリー」になっていることを確認しよう。
※なっていなければ設定を変更してくれ。
ここまで行ってからVagrantを起動する。
vagrant up
SSHでCentOSにログイン
まずはSSH接続を行う。
vagrant ssh
デフォルトではvagrantユーザーとしてログインされる。
このままではyumコマンドなどを実行する度にsudoコマンドが必要になり面倒くさいのでrootユーザーに切り替えておく。
sudo -i
上記コマンドでrootユーザーに変わるはずだ。
ファイアウォールの設定
Webサーバー用にポートの設定を行う。
firewall-cmd —permanent —add-service=http —zone=public
firewall-cmd —permanent —add-port=5666/tcp —zone=public
firewall-cmd --reload
1行目:httpの許可
2行目:tcpの許可
3行目:更新した設定情報の反映
LAMP環境のインストール
yumで一気にLAMP環境をインストールする。
yum install httpd php php-mysql mariadb-server
サービスの起動と、システム再起動時に自動起動するよう設定。
systemctl start httpd.service
systemctl start mariadb.service
systemctl enable httpd.service
systemctl enable mariadb.service
ここで一旦Webサーバが起動しているか確認しよう。
下記コマンドを叩いて、Active: active(running)と結果が返ればOKだ。
systemctl status httpd
テストページを作成しブラウザで確認してみる
echo ‘Hello World!’ > /var/www/html/index.html
上記のコマンドで適当なテストページを公開ディレクトリに用意する。
ここまで準備ができたら、ブラウザで「 http://192.168.33.10/ 」にアクセスしてみよう。
作成したテストページが表示されればOKだ。
※うまく表示されない場合は一度sshからログアウトし、下記コマンドで再起動を行う。俺の環境ではこれで表示されるようになった。
vagrant reload