Vagrantを使うメリットとして、開発環境を簡単に共有化できるという点が挙げられる。
実際、今の会社で構築・運用してきたWebサイトの開発環境を、来月入社する新入社員のために共有できるよう、Vagrantで構築した環境をboxファイルとして共有する手順を踏んだので、備忘録として本記事にまとめておく。
仮想環境をboxファイルにエクスポートする
以下のコマンドで仮想環境を丸ごとboxファイルとしてエクスポートすることができる。
vagrant package --output boxname.box
コマンドを実行すると、作業ディレクトリにboxファイルが生成されるので、このファイルを別のPCへ渡す。
boxファイルをインポートする
次に、渡されたboxファイルを作業ディレクトリに配置し、以下のコマンドでVagrantのboxリストへ追加する。
vagrant box add boxname boxname.box
正しく追加できたか確認しよう。
以下のように追加したboxnameが表示されればOKだ。
vagrant box list
boxname (virtualbox, 0)
初期化のコマンドを叩いてVagrantfileを作成する。
vagrant init boxname
なお、この時作成されたVagrantfileはPCによって適宜調整が必要となることがある。
よく分からなければ、とりあえず元の環境のVagrantfileを参考にすると良いだろう。
さて、ここまでの作業が完了したら仮想環境を立ち上げてみよう。
vagrant up
しばらく待つと仮想環境のOSが起動する。
SSH接続ができれば共有は完了だ。
vagrant ssh