業務で使用しているシステムを、PHPを7.1から7.3にバージョンアップする作業を行ったので、備忘録として手順をまとめておく。

php.iniのバックアップ

もしphp.iniファイルに何か変更を加えているのであれば、cpコマンドでバックアップを取っておこう。

既にインストールされているPHP関連モジュールの確認

環境によって、インストールしているモジュールは違うと思うが、バージョンアップに伴い、全ての旧バージョンモジュールを削除するので、以下のコマンドで既存のモジュールを確認しエディタなどに控えておこう。

yum list installed | grep php

旧バージョンのPHPと関連モジュールを削除

以下のコマンドを実行し、旧バージョンを削除する。

yum erase -y php71*

yumの更新

次にyumの更新を行っておく。

yum upgrade

PHP7.3と関連モジュールのインストール

PHP7.3と、先程控えておいたモジュールを再度インストールし直す。

yum install -y php73 php73-php-devel php73-php-json php73-php-mbstring php73-php-mysqlnd php73-php-pdo php73-php-pear php73-php-pecl-apcu php73-php-pecl-apcu-bc php73-php-pgsql php73-php-process php73-php-xml

phpコマンドを使えるようにする

インストールが終わると以下のコマンドでバージョン確認を行うことが出来る。

php73 -v

しかし本来であれば「php -v」としたいところなので、以下の手順で設定を行う。

vim /etc/yum.repos.d/remi-php73.repo

# ファイル編集
[remi-php73]内の
enabledの値を0→1に設定

最後に以下のコマンドを実行。

yum install php --enablerepo=remi, remi-73

これでphpコマンドを実行することが出来るようになる。

php -v

最後にApacheを再起動でバージョンアップ完了。
再起動後はサイトが正しく動作するか念入りに確認しよう。

systemctl restart httpd