令和元年8月16日に双子の息子が誕生した。

実際に産まれてみても、子どもが入院している間はまだ父親になった実感はなく、これまで通り漠然と過ごしていた。

そして約2週間の入院期間を経て8月31日に退院し、妻が子育てに慣れるまで妻の実家でしばらくの間あずかってもらうことになった。

退院の日は土曜日で仕事も休みだったので、妻の実家へ行きオムツ替えやミルクをあげたりと、少しではあるが育児を手伝った。

何から何まで初体験だった俺は、妻に一つ一つ手順を確認しながらオムツ替えをしていたのだが、何も知らない自分が情けなくなった。

そこで、少しでも子育てについて理解を深めるため、まずは書籍による勉強を始めることにした。
今回は、勉強した事を俺なりの解釈と言葉でまとめた記事を書いてみた。
はじめて子を持ったパパ・ママの役に立つことができれば幸いだ。

赤ちゃん(乳幼児)について知る

子育てをするにあたって、まずは赤ちゃんのことについて知らなければならない。
何せ相手は言葉を喋ることのできない赤ちゃんだ。
当然コミュニケーションを取ることができないので、最低限必要な知識を知るところから始める。

視力について 〜赤ちゃんの見える世界〜

赤ちゃんは産まれた時点で、その小さな目には外の世界が見えている。
ただし、生後数ヶ月の間は色彩を見分けることができない。
白黒の世界しか見えていないということだ。

また、目の焦点を合わせることができるのは約40cmの範囲内だ。
そのため赤ちゃんの視点はぼんやりしているように見える。

その後、生後2ヶ月ほどで動く物体を見分けられるようになり、生後4ヶ月ほどで目つきもしっかりしてくる。

まだこの時点でも色彩の認識能力が低いので、オモチャは白黒のようにコントラストのはっきりしたものを与えると良い。
なお、オモチャで多く使われている青色は、実は赤ちゃんにとって一番認識しづらい色のようだ。

視力については2歳になると約0.6程度に上がり、完全な視力が得られるのは9歳ごろと言われている。

健康について 〜赤ちゃんの各種リスクを抑える〜

赤ちゃんは生後4〜7ヶ月まで、胎内で得た免疫があるため意外と病気になりづらい。
免疫が切れると、些細なことがきっかけで病気になりやすくなるので外部との接触には極力注意が必要だ。

また、皮膚が薄く肌も弱いため、生後6ヶ月以下の赤ちゃんは紫外線に当たらないように工夫が必要だ。
ただし日焼け止めは皮膚が薄く浸透しすぎてしまうため、あまり使用しない方が良い。

2歳になるまでは可能な限り、母乳育児が推奨されている。
赤ちゃんの肥満リスクの軽減だけでなく、母親の乳癌、糖尿病のリスクを軽減させる効果があるためだ。

ホコリや花粉などのアレルギーについては、季節を繰り返し経験する4〜5歳になるまでは発症しにくいようだ。

言語能力について 〜話す力を伸ばすコツ〜

赤ちゃんの言語能力を発達させるには、何か「ぶー」、「ばー」などと音を発した時に親が褒めちぎって反応してあげれば良い。
生後7ヶ月経っても音真似などをしない場合は、聴力に問題ある可能性がある。
医師に相談が必要だ。

また、生後すぐの時点から親がたくさん話しかけるべきだ。
意味を理解できなくても構わないので、絵本を読んであげるのも効果的。

赤ちゃんは親を見たり、親が話したり歌ったりするのを聞きたがる。
そのため、親が独り言を多く言うと、それを聞いた赤ちゃんはそれを真似、物事を深く考える子に育つ。
親はどんどん独り言を言おう。

なお、テレビについては完全に受動的なものなので、言語能力の発達には一切役に立たないそうだ。

脳について 〜赤ちゃんの脳はキャンバス〜

赤ちゃんの脳はハードディスク的な働きをする事はなく、画家の描くキャンバスだと言われる。

一度刻まれた記憶や経験も、その後に引かれた線と交わってまた別の形を取る。
もし赤ちゃんの時にストレスに晒されても、親が駆け寄ればある程度は沈静化し、その後の人格に大きな影響を及ぼすことはないそうだ。

1歳未満の赤ちゃんへの接し方

生後0〜3ヶ月

新生児は「顔」に敏感に反応する性質を持つ。
赤ちゃんには出来るだけ顔を近づけて、さらに目を見つめて脳に刺激を与えよう。
また、積極的に話しかけて聴力の訓練をするのも大事だ。
赤ちゃんは高い声の方が認識しやすいということも知っておく必要がある。

生後4〜7ヶ月

目つきもしっかりしてくる頃だ。
美術館などに連れて行き、見たことのない色や形をどんどん見せよう。

また、動いたり音の出たりするオモチャで遊ばせる。
この時、投げたり叩いたりすることもあるだろうが、決して叱ってはいけない。
赤ちゃんにとっては全ての行動が研究なのだ。

生後8〜12ヶ月

寝る前の本の読み聞かせを習慣にし、言語能力の発達と親子の絆を深める。
また「いないいないばあ」や「かくれんぼ」などで遊び、新たな認識力を発達させるのも有効だ。

とにかくスキンシップが多いほど、幸せで健康に育つ。

赤ちゃんの歩きはじめについて

歩き初めは生後約9から16ヶ月と広い範囲でバラツキがある。
多少歩き初めが遅くても、その後の運動能力に影響はない。

赤ちゃんにオムツを履かせずに育てると歩き初めは早い

十分な広いスペースがある方が歩き初めは早いそうだ。
さらに言うと布オムツより、かさばらない紙オムツの方が歩き初めは早い。
もっと言うと、フローリングが汚れるのを覚悟で、裸で過ごさせた方が早いそうだ。

まとめ

少しは赤ちゃんのこと、赤ちゃんへの接し方、育て方が分かっただろうか。
俺自身も全く初めてのことばかりだが、この記事を備忘録として積極的に子育てに参加していこうと思う。

この記事を書くにあたり、子育てについて学んだ書籍のリンクを以下に記す。
国際的な脳科学者による意見なども述べられており、非常に信ぴょう性の高い情報に溢れた一冊だ。