データをグラフなどにプロットする方法として、前回の記事までMatplotlibを使った方法を紹介してきたが、pandasのシリーズやデータフレームにもデータを簡単に可視化できるよう、プロットに関するメソッドが用意されている。

シリーズでplotメソッドを実行する

pandasのシリーズ、データフレームにはplotメソッドが用意されており、簡単にデータの可視化をおこなうことができる。

plotメソッドは、デフォルトでは折れ線グラフでデータをプロットする。

import pandas as pd
import numpy as np

s = pd.Series(np.random.randn(10).cumsum(),
             index=np.arange(0, 100, 10))

s.plot()

use_indexオプション

シリーズのインデックスがX軸にプロットされるが、use_indexオプションにFalseを指定することで無効化することもできる。

s.plot(use_index=False)

xticks(yticks)オプション

X軸の目盛に使う値を任意で設定する場合、xticksオプションにリストを渡す。
※Y軸の設定をする場合はyticksオプション

s.plot(xticks=[10, 15, 20, 90])

xlim(ylim)オプション

xlimオプションにリストを渡すことで、X軸の範囲を指定することもできる。
※Y軸の場合はylimオプション

s.plot(xlim=[0, 50])

データフレームでplotメソッドを実行する

データフレームのplotメソッドは、各列を折れ線でプロットし、凡例を自動生成する。

import pandas as pd
import numpy as np

df = pd.DataFrame(np.random.randn(10, 4).cumsum(0),
                 columns=['a', 'b', 'c', 'd'],
                 index=np.arange(0, 100, 10))

df.plot()

データフレームの場合もシリーズ同様、xticksやxlimオプションが用意されている。

また、オプションにはプロットのタイトルを設定するtitleオプション、線種を指定するstyleオプションなど、様々な属性が用意されているので、必要に応じて使うと良い。

df.plot(title="Random Walk", style="ko--")

※styleオプションにリストを渡すと、線ごとのスタイルを設定することも可能だ。

df.plot(style=['ko--', 'go--', 'bo--', 'ro--'])