前回の記事で、検定試験の結果を例に、獲得した得点が全体の何パーセントに位置するかを求める方法を紹介した。
今回はその逆で、全体の何パーセントに入るためには何点の得点が必要かを求める方法を紹介する。
前回同様、例として以下のような表を使っていく。
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NORM.INV関数の使い方
正規分布で全体の何パーセントかにあたる値を知るには、Excel(Googleスプレッドシート)で用意されているNORM.INV関数を使う。
この関数を使う上で、母集団の平均、標準偏差が必要なのであらかじめ求めておこう。
ここでは詳細は説明しないが、平均はAVERAGE関数、標準偏差はSTDEV.P関数を使って求められる。
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今回は例として上位30%以内に入るためには何点が必要かを求めることにする。
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NORM.INV関数は、まず第一引数に累積確率を指定。
今回は上位からの位置を基準とするので、1から累積確率を引いた値を指定する。
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次に、第二引数には平均値、第三引数には標準偏差を入力。
これで指定した位置に入るために必要な得点を求めることができる。
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