今回は、とある検定試験の得点表を例に進めていく。
上記のような表から、例えば受験番号5番の得点を考えてみる。
75点という数字だが、この数字だけを見ると、果たして検定試験の中でどの程度成績が良いのか見当もつかない。
そこで今回はExcel(Googleスプレッドシート)を使って、全体の上位何パーセントのところに位置しているかを知る方法を紹介する。
NORM.DIST関数の使い方
NORM.DIST関数はExcel、Googleスプレッドシートで使える関数で、ある値が全体のどの位置にいるかを求めることができる関数だ。
早速使い方を見ていこう。
まず、NORM.DIST関数を使う上で、事前に平均値と標準偏差を求める必要があるので、それぞれAVERAGE関数とSTDEV.P関数で求めておく。
次にNORM.DIST関数を使って正規分布確率を求めていく。
第一引数に確率を求めたい値を、第二引数に平均値、第三引数に標準偏差を指定。
そして、第四引数にはTRUEを指定して累積確率を求めるようにする。
こうして求められた累積確率は下限からの確率なので、1から累積確率を引くことで上位から何パーセントに位置しているかを知ることができる。
D列に分かりやすいよう百分率に変換した値を入れてみた。
例えば、受験番号5番の75点という得点は全体で見ると上位23.16%と、割と好成績だということが分かる。