先日以下の記事で、Excel関数を使ってグラフの傾き(回帰係数)と切片を求め、回帰式を使った予測をおこなう方法を紹介した。

しかし、ExcelやGoogleスプレッドシートでは、回帰式をわざわざ使わずに予測をおこなうことができる関数が用意されているので、今回はその使い方を学んでいく。

FORECAST.LINEAR関数の使い方

回帰式を使った予測の場合、まずSLOPE関数とINTERCEPT関数を使って回帰係数と切片を求め、それをy = ax + bのaとbに当てはめて回帰式を求める手順が必要だった。

Excel(Googleスプレッドシート)で用意されている、FORECAST.LINEAR関数を使えば、この手順を省いて直接予測をおこなうことができる。

FORECAST.LINEAR関数は第一引数に予測に使う値(x)を指定し、第二引数に目的変数のセル範囲を、第三引数に説明変数のセル範囲を指定する。

Excelではたったこれだけの手順で、あらかじめ用意された学習データから予測をおこなう回帰分析をおこなうことができるのだ。