面倒なサーバーの契約や設定をすっ飛ばし、サクッとWebアプリを立ち上げる方法を紹介する。
いくつもの方法があるのだが、ここではHerokuを取り上げてみよう。
コンテンツ
Herokuとは
まずHerokuとは、Webサーバーやデータベースなどのプラットフォームを利用させてくれるサービスだ。
イメージとしてはレンタルサーバーに近いものがあるが、Node.jsが初期設定不要で使えるので、Node.jsのテスト実行時に俺はよく利用している。
Herokuアカウントの作成
では早速Herokuを利用していこう。
まずはアカウントを作成する必要がある。
Herokuの公式サイトへアクセスし「無料で新規登録」をクリックしよう。
必須項目を入力し「無料アカウントを作成」をクリックすると、確認用のメールが届くはずだ。
メール内のリンクをクリックすると登録が完了する。
Heroku CLIのインストール
次にターミナル(コマンドライン)からHerokuを操るための「Heroku CLI」をこちらのページからダウンロード・インストールしよう。
インストール完了後、ターミナルを起動し下記のバージョン確認コマンドを打って結果が返ってくればインストール完了だ。
heroku -v
ターミナルからHerokuにログイン
ではターミナルからHerokuにログインしてみよう
下記のコマンドを打ってくれ。
heroku login -i
アカウント作成時に登録したパスワードの入力を求められるので、入力するとアカウント認証が行われ、ターミナル上でHerokuを操作することができるようになる。
ローカル環境にプロジェクトを作成
次にHerokuにアップロードするプロジェクトファイルを作成していく。
cd ~
mkdir heroku-sample
cd heroku-sample
ここまで解説すると、1行目でプロジェクトを作成するディレクトリへ移動。
2行目でプロジェクトディレクトリを作成。
3行目で作成したディレクトリ内へ移動している。
Gitリポジトリの初期化
ターミナル上でHerokuを操作する場合、Gitが必須となる。
Gitを知らない方は各自勉強しておいてくれ。
ここではローカル環境にGitがインストールされていることを前提に話を進めていく。
プロジェクトディレクトリ内でGitの初期化コマンドを実行しよう。
git init
次にtouchコマンドでファイルを作成し、viコマンドでファイルを開く。
touch index.php
vi index.php
ひとまず下記のようなサンプルコードを書いておこう。
<?php
echo "Hello Heroku!!";
これで準備完了だ。
git pushでサンプルファイルをデプロイする
ファイルを作成し終えたら、いよいよデプロイを実行する。
まずはHerokuにアプリを作成。
heroku create
そしてgitコマンドでデプロイ実行。
git add .
git commit -m "first commit"
git push heroku master
少し時間がかかるが、この後ブラウザが立ち上がり作成したアプリ(今回は簡単なPHPコード)が表示される。
とりあえずここまでの手順で簡単なWebアプリをサクッと公開する事ができる。