今回は、情報セキュリティマネジメント試験の法務関連問題について頻出される派遣契約請負契約についてまとめていく。

労働者派遣契約

派遣元が雇用している労働者を、派遣先の指揮命令下で労働させる契約を労働者派遣契約という。

労働者派遣法では、同一の派遣労働者、派遣事務所において、同じ派遣先へ派遣させる最長期間を3年に制限している。
これを俗に3年ルールと言う。

また、派遣先が派遣労働者を面接などで選定することは認められていない。

請負契約

業務が完成した場合に報酬が支払われることを約束する契約を請負契約という。
なお、業務の完成を目的としているため、成果物が出せない場合は報酬が支払われない。

請負契約では、請負元が雇用している労働者を、自ら(請負元)の指揮命令下で請負先の労働に従事させる。

その他の企業間取引にかかわる契約

委任契約と準委任契約

法律行為を委託する契約を委任契約という。

なお、法律行為以外を委託する場合は準委任契約といい、この場合完成責任は問われない。

委任契約と請負契約の大きな違いは、業務の完成・完了を目的としているか否かであり、委任契約では成果物がなくても対価が発生するところにある。